【6850】チノーの業績分析

チノーは温度センサーや計測機器の開発から販売までを行っている会社です。今回はチノーの業績などを分析してみました。

チノーの企業概要

チノーの企業概要を新卒採用ページから引用します。

1936年の創立から今年で83年目を迎える当社は、産業の発展に欠かすことの出来ない「計測・制御・監視」の製品を扱う専門メーカーです。 なかでも製造現場での温度計測を得意としており、産業界では「温度のチノー」とも称されています。 「測れないものを測る」をモットーに、高品質なものづくりと、安心・安全な社会を支える重要な役割を果たしていきます。

https://www.chino.co.jp/recruit/about/project/より引用

2020年で創業84年の歴史ある企業です。計測制御監視の製品を扱っており、中でも温度計測を得意としています。

完全なBtoB企業なので、普段の生活でお目にかかることはないと思いますが、私達が普段使っている製品の製造現場や、製品を通してチノーの技術に触れていることになります。

更に新卒採用のページを見ると、放射温度計の紹介もありました。コロナウィルスの影響でこういった製品もどんどん需要が増えるものと考えられます。

https://www.chino.co.jp/recruit/about/products/より引用

チノーが扱っている製品

チノーが扱っている製品を見てみましょう。温度センサーが得意分野と豪語するように、温度関係の製品が3割位をしめています。

その他測定機器も多数扱っており、これら製品は分野を問わず様々な分野で使われていると想像できます。

ソリューションに関する紹介ページを見るとここでは紹介しきれないくらいの製品紹介が載っています。
https://www.chino.co.jp/solution/

分野を見ると自動車や鉄鋼、半導体、石油化学といった産業系が多数占めています。農業や食品、消費者向けの一般製品もありますが、需要で考えたら産業系の方が多いと思います。

コロナショックのような世界全体の需要が低下する場面が訪れると企業は設備投資を絞る方向に動くと思いますので、少し厳しいかもしれません。

https://www.chino.co.jp/の製品情報から引用

製品情報のページを詳しく見ていくと、体表面温度を非接触測定と題するページが有りました。その中には新型コロナウィルスについてもふれられています。

更にはパンデミック対策ソリューションと題したpdfファイルもあり、しっかりチノーの製品で新型コロナウィルス対応が行えることをアピールしています。
https://www.chino.co.jp/wp/wp-content/uploads/TJ15-20-001.pdf

業績と成長性

業績

2020年5月14日に2020年3月期決算が発表されました。営業利益40.3%減に対して経常利益が3.8%減で済んでいるのは、明陽電気電機株式会社の持分法適用による投資利益が計上されたためです。

https://www.chino.co.jp/wp/wp-content/themes/chino/pdf/financial/20200514.pdfより引用

セグメントは計測制御機器、計装システム、センサ、その他の4セグメントでその他以外はいずれも売上高と営業利益が下落しています。

これら売り上げたかと営業利益の減少については、新型コロナウィルスの影響により、電子部品関連や自動車関連の受注が軟調に推移したためと説明がありました。

コロナウィルス関連で期待できる温度センサー関係の製品は、需要が急増したとのことで、第4四半期には増産体制の整備に注力したとのことです。これらの効果は来期に出てくるのかもしれません。

4期連続EPSが伸びている!

業績の中で私が注目したのはEPSの伸びです。EPSは1株あたり純利益ですが、これが毎年伸びている会社は株価もその分だけ伸びていくと解釈することができます。なぜなら以下のような関係式があるからです。

EPS=純利益/総発行株式数
PER=株価/EPS
株価=PER✕EPS

さて、チノーのEPSをグラフ表したものが以下になり、4年連続でEPSが伸びていることが分かります。2021年3月期はコロナの影響が出てEPSが低下する可能性はありますが、需要さえ戻れば問題ないと考えられます。

成長性

2019年7月8日に発表された中期経営計画2020を参考にチノーの成長性について見ていこうと思います。

4つの基本戦略と題された資料を見て、海外事業の徹底強化という点に注目しました。というのも、資料をみていくと海外売上比率が載っていたんですが、2019年3月期でわずか22.5%しかありませんでした。これはまだまだ伸ばせる余地があると思います。

チノーの扱うセンサー関係の製品は、我々が普段使う製品に欠かせないだけでなく、各種工場での生産活動には必須の製品であると考えます。

新興国を筆頭に世界では至るところで工場の新設が相次いでいます。そういった工場ではチノーの温度センサーが必須です。日本メーカーのような細かな品質管理を行うとしたら尚更必要と考えられます。

特に近年、中国製品の品質向上が著しいと感じています。米中貿易摩擦など資本主義国の中国や新興国(新興メーカー)に対する風当たりは強く、保護主義的な雰囲気が漂っていますが、良い製品を安く高品位に生産できれば間違いなく売れます。

そしてそのような高品位の製品を生産するには細かな管理のできるセンサー関連の製品は欠かせないと思います。チノーが海外進出を促進できれば、成長性はかなり高いと考えます。

現在の株価と配当利回り、投資判断は?

チノーの2020年5月22日の終値は1291円です。20年3月期決算のEPSが143.78なのでPERは8.98倍、PBR0.67倍、配当は期末45円で利回りは3.49%になっています。

ちなみにコロナショックで暴落した2020年3月10日の株価986円で計算するとPER6.86倍、PBR0.51、利回り4.56%になります。

投資判断としては割安なのではないかと思います。コロナショックの2番底があるとかないとか言われていますが、再び株価が下がるようなことがあったら買いたいと思います。

なお、2021年3月期の業績と配当に関しては未公表なのでご注意ください。

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